私、昭和53年に当地に開業し頑張って来ましたが、20年ほど前から本態性高血圧症があり加えて尿酸結石による腎障害と加齢もあり、この2年程は下腿の浮腫が消退しない状態でした。
徐々に休日を多くして心・腎機能の保持に努めて来ましたがそれとて限界があり、今年の6月末をもって医院を閉じさせて頂く決心を致しました。
この数年は自身が私にとって最も手のかかる患者でした。幸い家内の作ってくれる治療食が効を奏して延命し何とか働けました。こんな歳まで診療が出来るとは思いもしませんでした。皆様方の励ましに感謝致します。
不十分な接遇で十分な治療が出来なかった点がありとすればお許しください。
息子が国立国際医療研究センターにおりますが、専門は消化器外科で病院での立場上医院を切れ目なく継げる状況にはなく、従って後継者は居りません。
開業した時は武見天皇と呼ばれた日本医師会長の威光に陰りが見えて、所謂72%条項が崩れ開業など最も状況が悪く、死ぬつもりか? などと色々忠告を受けましたが、医師会の御援助や皆様方のご声援もあり何とか潜り抜けて来れました。有難う御座いました。
今となっては良い時期であったのかなと自己満足しており又、そう思うしかありません。
もし医院部分を買い取り開業したいという方がおれば、ですが現況ではそのような人は見つかりませんでした。
あとどの位の生があるか神のみぞ知るですが、残りの人生を無駄なく生きようと思います。
皆様方もより快適な日々を送られますよう念じつつ、御礼の言葉と致します。