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ドクター三原の
ワンポイント・アドバイス
  
しつこく続く「せき」

 

 

  
 かぜをひいた後、せきだけがしつこく続いていてなかなか治まらない。のどがいつもカサカサしている感じで、たんはあまり出ず、冷たい空気を吸った時とか、喋っている時とか、時には夜間睡眠中や早朝にもせきが出始めると止まらない。
せき止め薬を買って飲んでいてもあまり変化がない。
そんなことはありませんか?

 あまり適当な訳語ではないですが、「せきぜんそく(喘息)」と呼ばれる症状です。
特徴は”乾いたせき”で、いろいろな刺激で出始め、単発のことも連続することもあり、会話がそのために中断されたり、また、今せきが出たら困るというような時にのどがムズムズしてせき込まずにいられなくなります。また、夜中や早朝にせきで目覚めてしまうこともあります。時にはのどの奥でゼーゼー、ヒューヒューと鳴っていることもあります。
   
 原因はアレルギーで、他のアレルギー(アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・慢性じんま疹など)をもっている、または以前経験した人に多い傾向があります。かぜの後などに気管や気管支の粘膜が過敏な状態となり、そこにいろいろな刺激が加わるとせきが誘発されます。一般的なせき止めではなかなか治らず、気道の過敏な状態をしずめるような治療が必要です。アレルギー性鼻炎と一緒に起こることもあり、一年中起こる可能性はありますが、季節の変わり目に多い傾向があります。
 かぜの後いつもせきが長引く場合にはこの状態が考えられ、適当な治療で改善されます。
   

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